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曲げわっぱ二段の詰め方の例。上段にご飯、下段にフライやミニトマト
お弁当

曲げわっぱ二段弁当の詰め方|上段・下段の役割分担と、ずれない重ね方

二段の曲げわっぱは、上と下に分かれているぶん、一段の弁当箱より詰め方の自由度が高い弁当箱です。その一方で、使い始めると「ご飯はどちらに入れるのか」「上段がすかすかに見える」「持ち運ぶうちに中身が片寄る」といった、一段にはなかった迷いも出てきます。

迷いの多くは、上段と下段にそれぞれ何を任せるかを先に決めておくと解消できます。この記事では、二段弁当を「役割分担」の考え方で整理し、組み合わせのパターンと段ごとの詰め方、重ねて持ち運ぶときの注意をまとめました。

この記事でわかること

  • 二段弁当の上段・下段の基本的な分け方
  • 形ごとの容量の違いと、それに合わせた詰め方
  • 役割分担の3つのパターン
  • 上段・下段それぞれをきれいに詰めるコツ
  • 重ねる・持ち運ぶ・洗うときの注意

二段弁当は「役割を決めてから」詰める

一段の弁当箱は、ご飯とおかずを一つの面に並べるので、配置を考えながら詰めていけば形になります。二段は、段ごとに中身が独立しています。片方を詰め終えてからもう片方を考えると、ご飯ばかりの段とおかずが足りない段ができたり、量の配分がずれたりしがちです。

詰め始める前に「下段は何、上段は何」と決めておくと、朝の手が止まりません。前の晩に段ごとの中身をメモしておくだけでも、ずいぶん楽になります。

基本は「下段にご飯、上段におかず」

迷ったときの基本形は、下段にご飯、上段におかずです。ご飯は量が多く重さもあるので、下に置くと重ねたときに安定します。おかずは種類が多く彩りも出やすいので、蓋を開けてすぐ目に入る上段に置くと、お弁当全体が華やかに見えます。

二段の弁当箱は、形によって上下の容量の関係が違います。大館工芸社の主な二段の弁当箱では、次のとおりです(商品ページの表記)。

弁当箱 上段 下段
はんごう弁当 390cc 500cc
やぐら弁当 360cc 580cc
くつわ弁当 380cc 505cc
ひな弁当・姫子 360cc 360cc
二ツ重丸弁当 中子 300cc 身 370cc

下段のほうが大きい形なら、ご飯をしっかり食べたい方は下段にご飯、という基本形がそのまま合います。ご飯を控えめにしたい日は、上下を入れ替えて、大きい下段におかずとサラダを入れる方法もあります。

上下が同じ容量の形は、入れ替え自由

ひな弁当と姫子は、上下とも360ccです。どちらの段にご飯を入れても量は変わらないので、その日のおかずの量に合わせて自由に入れ替えられます。おかずが多い日は両方の段におかずを入れ、ご飯はおにぎりにして別に持つ、という使い方もできます。

二ツ重丸弁当は「中合」に軽いものを

二ツ重丸弁当は、蓋と身のあいだに「中合」という器が入る形です。中合には、おかずや果物など軽いものを入れ、身にご飯を詰めると、重ねたときに安定します。

役割分担の3つのパターン

基本形に慣れたら、献立に合わせて分け方を変えてみてください。

  1. ご飯の段とおかずの段:迷いにくい分け方です。ご飯の上にふりかけや梅干しをのせるだけで、ご飯の段も寂しく見えません
  2. 主食+主菜の段と、副菜・果物の段:丼ものやのっけ弁を下段に、あえ物や果物を上段に。下段だけで食事として完結するので、上段は軽めでも満足感があります
  3. おにぎりの段と、おかずの段:おにぎりを下段に並べると、食べるときにご飯をよそう手間がありません。行楽や外での食事に向いています

丼ものを入れるときの汁気の抑え方は「丼もの・のっけ弁を曲げわっぱで」で詳しくご紹介しています。

曲げわっぱ二段弁当(やぐら弁当)の上段・下段の役割分担の例を示した図
二段の弁当箱の、段ごとの分け方の例。分け方は献立に合わせて変えられます

上段を詰めるコツ

上段は、持ち運ぶあいだに下段の上で揺れやすい段です。片寄りやつぶれを防ぐために、次の点を意識してください。

  • すき間をつくらない:最後にミニトマトやブロッコリー、卵焼きの端などで埋めると、中身が動きにくくなります
  • 高さを段の縁より下にそろえる:盛り上がっていると、重ねたときに上の段の底や蓋でおかずがつぶれます
  • 汁気のあるものは避けるか、しっかり切る:上段の汁気は、下段に伝わることがあります

上段がすかすかに見えるときは

おかずの品数が少ない日は、上段が寂しく見えがちです。そんなときは、品数を増やすより、一つのおかずを大きめに切って立てるように詰めると、量が少なくても段が埋まって見えます。葉物を一枚敷いてからおかずをのせるのも、すき間を目立たせない方法です。

それでも空きが出る日は、上段を小さめのおにぎりや果物の段にして、おかずはすべて下段にまとめる、と割り切るのも一つの手です。段ごとに「今日はこの段で何を見せるか」を決めると、詰め方に迷いにくくなります。

下段を詰めるコツ

下段にご飯を詰めるときは、炊きたてのご飯を少し冷ましてから入れます。ご飯を詰めたら、表面を平らにならしておくと、上段を重ねたときに浮いたり傾いたりしません。

ご飯はぎゅうぎゅうに押し込まず、ふんわりと入れるのがおいしさのコツです。ご飯の冷まし方や詰め方は「曲げわっぱでご飯がおいしい理由と、詰めるコツ」でまとめています。

重ねる・持ち運ぶときの注意

二段弁当は、重ねてからの扱いにも少し気をつかいます。

  • 両方の段の粗熱がとれてから重ねる:温かいまま重ねると、湯気が段のあいだにこもり、水滴がついて中身が水っぽくなります
  • ランチベルトで上下を留める:蓋と段がずれにくくなり、持ち運びの安心感が増します
  • 平らにして持ち運ぶ:曲げわっぱはパッキンで密閉する弁当箱ではないため、傾けると汁気が漏れることがあります

汁漏れを防ぐ工夫は「汁漏れしないための詰め方と持ち運び方」でご紹介しています。

食べたあとと、洗うとき

洗うときは、段を一つずつ分けて洗います。ウレタン塗装の弁当箱は、台所用洗剤と柔らかいスポンジで、強くこすらずに汚れを落とせます。洗ったら水気をしっかり拭き取り、蓋と各段を立てて十分に乾かしてください。

やぐら弁当は、二段が入れ子になる形なので、食べ終わったあとや、しまっておくときに場所をとりません。帰りの荷物を小さくしたい方にも向いています。

曲げわっぱの二段弁当を詰める順番を4つの手順で示した図
二段弁当を詰める順番

よくある質問

Q. 上段だけ、下段だけを買い足すことはできますか?

A. はんごう弁当・やぐら弁当・くつわ弁当・梅花弁当などは、上段のみ・下段のみも販売しています。片方の段だけを買い足したいときは、各商品ページからお求めいただけます。

Q. 二段弁当は一段より洗うのが大変ですか?

A. 洗う器の数は増えますが、洗い方は一段と同じです。段ごとに洗って拭き、立てて乾かしてください。

Q. 二段のどちらにも、ご飯とおかずを混ぜて入れてもいいですか?

A. 問題ありません。ご飯とおかずを両方の段に分けておくと、どちらから食べても味のバランスがとれます。

Q. 煮物など汁気のあるおかずは、どちらの段に入れるとよいですか?

A. 汁気が出やすいおかずは、下段に入れるほうが安心です。上段に入れると、段のすき間から下段に汁が伝わることがあります。どちらの段に入れる場合も、詰める前に汁気をしっかり切ってください。

Q. 二段と一段、どちらが向いているか迷っています。

A. 一段との違いや選び方は「二段の曲げわっぱ弁当箱|一段との違い」で比べています。

まとめ

二段弁当は、詰め始める前に上段・下段の役割を決めておくと、量の配分も見た目も整います。基本は下段にご飯、上段におかず。上下の容量が同じ形や中子のある形は、献立に合わせて入れ替えてみてください。上段はすき間なく、下段は平らにならし、両方の粗熱がとれてから重ねて持ち運びます。

二段の弁当箱も並ぶ、曲げわっぱの弁当箱一覧を見る

大館工芸社について

秋田県大館市で、国の伝統的工芸品「大館曲げわっぱ」をつくっています。二段の弁当箱は、はんごう・やぐら・くつわ・梅花・ひななど形がさまざまで、上段や下段だけのお求めにも応じています。修理や塗り直しのご相談も承っています。

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