
曲げわっぱの鮭弁当|定番を見栄えよく詰める順番と、冷めてもおいしい焼き方
焼き鮭がひと切れ入っているだけで、お弁当はぐっと「らしく」なります。鮭の明るい色は、秋田杉の淡い木肌にもよく映えます。ただ、定番のおかずだからこそ、毎回同じような見た目になってしまう、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、鮭弁当を曲げわっぱで見栄えよく詰める順番と、鮭を冷めてもおいしく焼くコツ、においや骨への配慮、まとめて焼いておくときの扱い方をご紹介します。
この記事でわかること
- お弁当用の鮭の焼き方と、冷めてもおいしくするコツ
- 鮭弁当を見栄えよく詰める順番
- 鮭に合わせる副菜の選び方
- 鮭をまとめて焼いておくときの扱い方
お弁当用の鮭の焼き方
鮭はお弁当の定番ですが、冷めると身が締まり、パサついたり、生臭さが気になったりすることがあります。焼く前と焼いたあとのひと手間で、冷めてもおいしい焼き鮭になります。
甘塩の切り身を選ぶか、塩をふって水気を拭く
甘塩の鮭はそのまま焼けます。生鮭を使う場合は、焼く前に軽く塩をふって10分ほどおき、出てきた水分をペーパーでしっかり拭き取ってください。この水分を拭くことで、においが抑えられ、焼いたときの皮の香ばしさも増します。
中までしっかり火を通す
お弁当に入れる魚は、中までしっかり火を通すことが大切です。グリルやフライパンで両面を焼き、身の厚い部分を押して、中心まで色が変わっているかを確かめてください。フライパンで焼くときは、蓋をして蒸し焼きにすると中まで火が通りやすくなります。
ひと口大に切ってから焼く
切り身を2〜3つに切ってから焼くと、火の通りが早く、詰めるときに大きさを調整しやすくなります。皮と骨は、焼いたあとに取り除いておくと、お昼に食べやすくなります。
鮭弁当を見栄えよく詰める順番
見栄えよく詰めるには、順番を決めておくと迷いません。「大きいもの → 形のあるもの → 小さいもの」の順に詰めていくのが基本です。

- ご飯を詰めて冷ます:ご飯を斜めに寄せて詰め、粗熱をとっておきます
- 鮭を主役の位置に置く:ご飯とおかずの境目、またはご飯の上に、皮目を上にして置きます。鮭の色が見えるように、少し斜めに立てかけると立体的に見えます
- 形のあるおかずを置く:卵焼きや煮物など、形のしっかりしたおかずを鮭の隣に置きます
- 小さなおかずですき間を埋める:青菜、ミニトマト、漬物などで、最後のすき間を埋めます
鮭をご飯の上にのせる場合は、ご飯との間に大葉を一枚挟むと、緑が入って彩りがよくなり、ご飯に鮭の脂が直接しみるのも防げます。
形別の鮭の置き方
同じ鮭弁当でも、弁当箱の形によって映える置き方が変わります。
- 小判型:ご飯を片側半分に詰め、もう半分におかずを並べる「半々詰め」が定番です。鮭は境目に斜めに置くと、ご飯とおかずの両方に見栄えがつながります
- 丸型:ご飯を全体に薄く敷き、中央に鮭を置いて、周りにおかずを円を描くように並べると、華やかな見た目になります
- 二段:ご飯の段に鮭をのせ、もう一段に副菜をまとめると、蓋を開けたときに両方の段がすっきり見えます
小判型の弁当箱には、中央に真っすぐ入れられる専用の仕切もあります。鮭の脂やおかずの汁気をご飯と分けたいときに便利です。

鮭に合わせる副菜の選び方
鮭はピンクに近いやわらかな色なので、ほかの色を足すとより映えます。味も、鮭の塩気とぶつからないものを選ぶと、最後までおいしく食べられます。
| 役割 | 副菜の例 |
|---|---|
| 黄色を足す | 甘めの卵焼き、かぼちゃの煮物(汁気を切る) |
| 緑を足す | ほうれん草のおひたし(よく絞る)、いんげんのごまあえ、ブロッコリー |
| 食感を足す | れんこんのきんぴら、ごぼうのきんぴら |
| 口直し | 梅干し、たくあん、甘酢漬け(カップに入れて) |
鮭そのものが塩気のあるおかずなので、副菜は甘め・薄めの味付けにすると、全体の塩気がとがりません。ご飯に梅干しやふりかけをのせる日は、副菜の味をさらに控えめにするなど、お弁当全体で塩気のバランスをとってみてください。
鮭弁当のバリエーション
塩焼きばかりでは飽きてしまう、という方は、味付けや形を変えてみてください。同じ鮭でも、印象の違うお弁当になります。
- 鮭の照り焼き:焼いた鮭にしょうゆ・みりんを合わせたたれを加え、煮詰めて絡めます。たれがフライパンに残らなくなるまで煮詰めるのが、汁漏れを防ぐコツです
- 鮭のごま焼き:切り身の表面に白ごまをまぶして焼くと、香ばしさが加わり、見た目にも変化が出ます
- 鮭のフライ:ひと口大の鮭に衣をつけて揚げます。ウレタン塗装の弁当箱なら、揚げ物も気にせず入れられます。揚げたら網の上で油を切ってから詰めてください
- 鮭の混ぜご飯:焼いてほぐした鮭を、白ごまや刻んだ大葉と一緒にご飯に混ぜます。おかずが少ない日でも、ご飯そのものが主役になります
鮭の混ぜご飯をおにぎりにすれば、そのままおにぎり弁当にもなります。詰め方は「おにぎり弁当を曲げわっぱで」をご覧ください。
まとめて焼いておくときの扱い方
鮭は、週末などにまとめて焼いておくと、朝の手間が減らせます。焼いた鮭は、冷ましてから一切れずつ包んで保存し、使うときにもう一度加熱して冷ましてから詰めてください。保存の期間や方法は、ご家庭の冷蔵庫・冷凍庫の環境や季節によって変わるため、早めに使いきることを心がけましょう。
焼いた鮭をほぐして、骨と皮を取り除き、フレークにしておくのも便利です。ご飯に混ぜたり、おにぎりの具にしたり、卵焼きに巻き込んだりと、使い道が広がります。作り置きおかずを使ったお弁当の段取りは「作り置きおかずで曲げわっぱ弁当」でまとめています。
においが気になるときは
魚のおかずを入れたあと、弁当箱ににおいが残らないか心配な方もいるかもしれません。ウレタン塗装の弁当箱は、台所用洗剤と柔らかいスポンジで洗えます。食べ終わったら、なるべく早く洗い、水気をしっかり拭き取って、立てて十分に乾かしてください。水やお湯に長時間浸けたままにするのは避けてください。においについては「においが気になるとき」でも詳しく解説しています。
よくある質問
Q. 鮭の脂で弁当箱にしみができませんか?
A. ウレタン塗装の弁当箱は、油ものを入れても色移りしにくい仕上げです。食べ終わったら、台所用洗剤で洗ってください。
Q. 前日の夕食の焼き鮭を入れてもいいですか?
A. 冷蔵庫で保存したものは、朝にもう一度中まで加熱し、冷ましてから詰めてください。前日に詰めておく場合の注意は「曲げわっぱ弁当を冷蔵庫に入れていい?」をご覧ください。
Q. 鮭のほかに、お弁当に向く魚はありますか?
A. さばの塩焼き、ぶりの照り焼き、たらのフライなども、汁気を切ってしっかり火を通せば入れられます。照り焼きのたれは、煮詰めて絡めてから詰めてください。
まとめ
鮭弁当は、鮭の水気を拭いてから中までしっかり焼き、ひと口大にして骨と皮を除いておくと、冷めてもおいしく食べやすくなります。詰めるときは、ご飯 → 鮭 → 形のあるおかず → すき間埋め の順に。鮭を斜めに立てかけ、黄色や緑の副菜を添えると、定番のお弁当も見栄えよく仕上がります。
大館工芸社について
秋田県大館市で、国の伝統的工芸品「大館曲げわっぱ」をつくっています。秋田杉の淡い木肌を活かした弁当箱は、ウレタン塗装で仕上げ、魚や揚げ物を入れた日も洗剤で洗えます。弁当箱に合わせた仕切もご用意し、修理や塗り直しも承っています。












