
曲げわっぱのハンバーグ弁当|ソースが漏れない作り方と、汁気を抑える詰め方
ハンバーグは子どもにも大人にも人気のおかずです。ただ、お弁当に入れるときに気になるのがソース。曲げわっぱに入れたら、ソースが漏れたり、ご飯に染みたりしないか心配になる方も多いのではないでしょうか。
曲げわっぱは、木を曲げてつくる構造上、パッキン付きの弁当箱のように密閉はできません。その代わり、ソースの仕上げ方と詰め方を少し変えるだけで、ハンバーグ弁当もきれいに持っていけます。この記事では、そのポイントを順にご紹介します。
この記事でわかること
- ハンバーグ弁当で漏れやすいのはどこか
- お弁当用ハンバーグの作り方と、ソースの仕上げ方
- ソースが漏れにくい詰め方
- ハンバーグに合わせるおかず・ご飯の工夫
ハンバーグ弁当で漏れやすいのはどこか
ハンバーグ弁当の汁気は、主に2つのところから出てきます。ひとつはハンバーグにかけるソース、もうひとつはハンバーグそのものから出る肉汁です。
焼きたてのハンバーグは、冷めていく間にも肉汁や脂がにじみ出てきます。そこにさらっとしたソースが加わると、底にたまった汁気が、持ち運ぶ間の傾きで蓋のすき間から漏れることがあります。
つまり、ソースが漏れない詰め方のポイントは「ソースをゆるくしないこと」と「ハンバーグから出る汁気をあらかじめ落としておくこと」の2つです。
もうひとつ見落としやすいのが、つけ合わせの野菜です。ゆでたにんじんやいんげんも、水気が残っていると時間とともに汁気が出てきます。つけ合わせは、ゆでたあとにペーパーで水気をよく拭いてから詰めてください。

お弁当用ハンバーグの作り方
夕食のハンバーグとお弁当のハンバーグは、少しだけ作り方を変えると扱いやすくなります。
小さめ・薄めに成形する
お弁当用は、ひとつを小さめ・薄めに成形すると、中まで火が通りやすく、冷めても形が崩れにくくなります。弁当箱の深さより低く収まる厚みにすると、蓋がハンバーグに触れにくく、ソースが蓋につくのを防げます。
中までしっかり火を通す
ひき肉を使うハンバーグは、中までしっかり火を通すことが大切です。表面を焼いたら蓋をして蒸し焼きにし、中心を押したときに透明な肉汁が出るまで加熱してください。
焼いたら余分な脂を拭き取る
焼き上がったら、フライパンに出た脂をキッチンペーパーで拭き取ります。ハンバーグの表面もペーパーで軽く押さえると、詰めたあとに出てくる脂が少なくなります。
ソースの仕上げ方:煮からめて「とろり」と
ソースが漏れない最大のコツは、ソースを上からかけるのではなく、ハンバーグに煮からめることです。
- 焼き上がったハンバーグをフライパンに残したまま、ケチャップとウスターソースなどを合わせたソースを加えます
- 弱めの中火でフライパンをゆすりながら、ソースを煮詰めます
- ソースがハンバーグの表面に絡み、フライパンの底にほとんど残らない状態になったら火を止めます
和風のおろしソースや、さらっとしたデミグラスソースのように水分の多いソースは、水溶き片栗粉で強めにとろみをつけてから煮からめてください。ソースがハンバーグの表面にとどまり、底にたまりにくくなります。
チーズをのせる場合は、焼き上がりにのせて蓋をし、余熱で溶かしてから冷ますと、ソースの上に膜ができて汁気が流れにくくなります。
ソースが漏れにくい詰め方
ハンバーグの仕上げができたら、詰め方でも汁気が広がらないように工夫します。
- しっかり冷ましてから詰める:温かいまま詰めると、肉汁やソースがゆるみ、湯気もこもります。網の上で冷ましてから詰めてください
- 葉物を下に敷く:レタスやサニーレタスを一枚敷いた上にハンバーグをのせると、ソースが直接ご飯に触れにくくなります
- カップや仕切で区切る:ソースの多いハンバーグは、おかずカップに入れるか、仕切で区切ってご飯と分けます
- ハンバーグの周りを固めのおかずで囲む:卵焼きやブロッコリーで周りを囲むと、ハンバーグが動かず、ソースが広がりにくくなります
- ランチベルトで留め、平らに持ち運ぶ:蓋がずれないように留め、かばんの中でも傾かないようにします
二段の弁当箱なら、上段をおかず、下段をご飯と分けて詰める方法もあります。ご飯にソースが染みる心配が少なく、ご飯の白さも保ちやすくなります。

パッキンのない弁当箱とのつき合い方は「汁漏れしないための詰め方と持ち運び方」で詳しくまとめています。
ハンバーグに合わせるおかず・ご飯の工夫
ハンバーグは茶色が中心のおかずなので、色の違うおかずを添えると、お弁当全体が明るく見えます。
| 色 | おかずの例 |
|---|---|
| 黄 | 卵焼き、コーンのバター炒め、かぼちゃの煮物(汁気を切る) |
| 緑 | ゆでたブロッコリー、いんげんのごまあえ、ピーマンのきんぴら |
| 赤 | ミニトマト、にんじんのグラッセ、パプリカのマリネ(汁気を切る) |
ご飯は白いご飯のほか、ケチャップライスやバターライスにするのもおすすめです。大館工芸社のウレタン塗装の弁当箱は、油や色のあるおかずを入れても色移りしにくい仕上げなので、洋風のお弁当にも気兼ねなく使えます。曲げわっぱに合うおかずの例は「曲げわっぱ弁当のおかずとレシピ」でも紹介しています。
作り置き・冷凍ハンバーグを使うとき
ハンバーグのたねは、まとめて作っておくと便利です。たねを小さめに丸めてから焼き、ソースを煮からめずに冷まして冷凍しておくと、朝はフライパンで温めてソースを煮からめるだけで済みます。ソースを毎回変えれば、ケチャップ味、照り焼き味、和風おろし(とろみを強めに)と、同じたねでも違うお弁当になります。
夕食のハンバーグを多めに作って取り分けたり、小さく成形して冷凍しておいたりすると、朝の手間が減らせます。前日の残りを使うときは、朝にもう一度しっかり加熱し、冷ましてから詰めてください。市販の冷凍ハンバーグも、表示どおりに加熱してから冷まして詰めれば、ほかのおかずと同じように入れられます。作り置きの段取りは「作り置きおかずで曲げわっぱ弁当」でまとめています。
よくある質問
Q. デミグラスソースの色が弁当箱に移りませんか?
A. ウレタン塗装の弁当箱は、色の濃いソースでも色移りしにくい仕上げです。食べ終わったら、なるべく早く台所用洗剤で洗ってください。
Q. 煮込みハンバーグを入れてもいいですか?
A. 煮汁が多いと漏れやすいので、汁を煮詰めてとろみを強めにつけ、ソースがほとんど流れない状態にしてから入れてください。
Q. 冷めたハンバーグが硬くなるのが気になります。
A. たねに玉ねぎや豆腐、パン粉を加えると、冷めてもやわらかく感じやすくなります。小さめ・薄めに成形するのも、硬くなりにくいコツです。
Q. 弁当箱ごと電子レンジで温めてもいいですか?
A. 曲げわっぱは電子レンジに入れられません。冷めてもおいしいように、ソースを煮からめたハンバーグにするのがおすすめです。
まとめ
ハンバーグ弁当のソースを漏らさないためには、ソースを煮からめてとろりと仕上げ、焼いたあとの脂を拭き取っておくことが大切です。しっかり冷ましてから、葉物やカップでご飯と分けて詰め、ランチベルトで留めて平らに持ち運んでください。
大館工芸社について
秋田県大館市で、国の伝統的工芸品「大館曲げわっぱ」をつくっています。弁当箱はウレタン塗装を施し、ハンバーグや揚げ物のような洋風のおかずも入れられ、洗剤で洗えるようにしています。修理や塗り直しのご相談もお受けしています。












